- 2025.06.07
- お知らせ
バラード系は難しいが最高🎶
ドラム演奏でバラードが「1番難しい」と言われる理由は、テンポが遅くて音数が少ない中で、高い表現力と安定したリズム感が求められるからです。
1.
テンポが遅いからこそ「ズレ」が目立つ
バラードは BPMが60〜80くらいのスローテンポが多いです。
そのため、一打一打の「タイム感」が非常にシビアで、
- 少し前に出ると「せっかち」
- 少し後ろに行くと「モタってる」
と感じられてしまいます。
2.
音数が少ないぶん「一音の重み」が増す
バラードではフィルインも少なく、グルーヴもシンプルなので、
キックやスネア1発1発の音色やタッチの質感で、曲の雰囲気が大きく変わります。
つまり「ごまかし」が効きません。
3.
ダイナミクスと間(ま)の表現が重要
バラードは感情表現が命。
そのため、
- 音量のコントロール(pp〜ffまで幅広く)
- タイムの「揺らし」(リタルダンドや微妙な間)
- 空白(無音)の「間(ま)」の取り方
など、繊細な表現が求められます。
4.
クリックとの共存が難しい
レコーディングやライブでクリックを使う場面では、
スローテンポなクリックに合わせて自然な演奏をするのは、
意外と高度なスキルが要ります。
「機械的でないけど、正確」という矛盾を両立しなければいけません。
5.
他の楽器やボーカルの「呼吸」に合わせる必要がある
バラードでは、ボーカルのブレスや伸ばすタイミング、ギターやピアノの余韻などに寄り添うことが求められます。
ドラマーが自分勝手にタイムキープしていては「空気が読めてない」と思われます。
バラードを美しく叩けるドラマーは、「上手い」ではなく「深い」人が多いです。それは経験や音楽理解、感情コントロール力が必要だからです❗️
好きな言葉
練習は裏切らない